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【気になる話題】『大手スイスのプライベート・バンカーズの経営が有限責任制へ』- その影響

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スイス・プライベート・バンカーズの大手3行+1行が有限責任のパートナー制に移行する影響は?


今回のスイス・プライベート・バンカーズ大手3行などの有限責任
のパートナーシップへ移行することが分かったわけだが、顧客への
その影響についてせがあったので簡単に解説をする。

今後の顧客などへの影響


中短期的に大きな影響が出ることは無いと思われる。

未公開パートナーシップは継続する


なぜなら経営体制が有限責任になったとしても未公開パートナー
シップであり株式公開をしている会社と異なり、株主からさまざま
な圧力を受けることは無いのである。

「個人で銀行を経営している」という事実を「売り」には出来なく
なった事にはなるが、ピクテやロンバーオーディエは既にそれなり
の顧客基盤があり、ミラボー等はこの2行よりは小さいが将来的な
勝算があって決断と思われる。

残った7行の希少価値性がますます高まる可能性も


また、今回ジュネーブのプライベートバンカーズ(個人銀行)グー
プとしてはボーディエ、そして残りの6行だけが無限責任を維持し
ていくことは、残った「個人銀行」としての希少性を高める結果と
なる可能性もある。 近年、これらの個人銀行は「アセット・マネ
ージャー(資産運用者)」 としての役割を強調することが多く、
その役割についてはより個人 の資産運用やその付帯業務(資産管
理、保護)に注力していくもの と考えられる。

時代の要請とともに合理的な流れ


銀行としては大資本であるほうが有利なことも多いわけだが、無限
責任」という形式自体は経営者には「非常に」リスクが高い 一方
で、経営者の個人銀行への「経営」に対する「覚悟」を示す事によ
り、それを好む顧客を引き付けることができた。

その意味では銀行がある規模を超えた時点で、有限責任制に転換す
るというのは「時代」の要請ととらえるとともに、経営面では合理
的な流れである、ともとらえることができる。

しかし、これらの影響について最終的には、「顧客がこれらプライ
ベート・バンカー(個人銀行)に何を期待するか?」にも、大きく
依存することも念頭におきたい。(文責ジェイ・ケイ・ウィルトン
・インベストメンツ)■

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