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【気になる話題】『変わりゆくスイス・プライベート・バンク』

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『変わりゆくスイス・プライベート・バンク』各国間における税務情報の自動交換

2014年の5月にOECD加盟国、G20参加国、国際金融センター国、新興国を含めた60か国以上の国々の間で、各国における税務についての情報交換についての取り決めが締結された。

非常に目立たないニュースであるが実はこれによるインパクトは大きい。

この中にはそれぞれの国の当局が自動的に税務に関する情報交換をする条項が含まれているからだ。スイスにおいては今までは裁判所の判断を得るなどの手続きを経てから情報開示をすることは可能であったが、今後は自動的に税務当局同士 で顧客などの情報をやり取りすることになる。

今まで税務的に無申告であった資金が大量にスイスに流れ込んできたわけであるが今後はこの流れにストップがかかることとなろう。

とは言いつつも、税務面以外での点からは守秘性は守られる点やそのほかのメリットは引き続き持続されるのでやはり資産家には魅力的な資金の預け先であることには変わらない。

しかし、今まではこういった性質の資金も受け入れることにより急発展してきたスイスの銀行業界であるが、今後はより資産運用などの業務に軸足を移してゆくことになろう。

この点について詳しく説明したアナウンスは2014年9月23日付けでスイスプライベートバンク協会のホームページにも掲載されている。◆

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