「欧州金融機関の巨額損失と『プライベート・バンキングの顧客』」
2008.06.01 プライベート・バンキング
「欧州金融機関の巨額損失と『プライベート・バンキングの顧客』」
今週、欧州の主な金融機関の2008年第一四半期の決算が出揃いましたが、
欧州の金融機関が依然として巨額の損失を計上している点が特に注目されま
す。

その中でも際立っているのがUBS(2兆円)、RBS(1兆2千億円)、HS
BC(6千億円)の3行です。
偶然にもこれらの銀行は日本国内においても「プライベート・バンキング」
サービスを積極的に拡大していた銀行でもあります。しかし、前四半期の損
失と合計すると、その額はUBS(3兆4000億円)、RBS(1兆7200億円)、H
SBC(2兆3900億円)と、いくら大手金融機関といえども半端な金額では無い
ことがお分かりになるかと思います。
超大手金融機関はこれだけの巨額損失を計上しても、すぐさま破綻をする
様なことは無い様です。
しかし、破綻さえしなければこれら巨額損失は、同金融機関のプライベー
ト・バンキング顧客にはなんら影響がないのでしょうか?
もちろん影響はあります。
これほどまで業績が圧迫された場合、金融機関には今後どのようなことが
予想されるでしょうか?
一番考えられるのは業績を早く改善するために、より収益を上げる相当の
圧力が株主から経営陣と従業員にかかることです。
もっと簡単に言い換えると「もっと収益を上げなさい。」と強く要求され
るようになる、ということです。
「もっと収益を上げなさい。」と言われた経営陣や従業員はどのような行
動にでるのでしょうか?それはもっと顧客を集めて、より儲かる商品やサー
ビスを、より多くの顧客に販売して手数料をもっと稼ぐことを意味するので
す。
会社の収益を向上させるために、これらの金融機関に数多くいる顧客層の
中で、最もサービスや商品の自由度が高いプライベート・バンキングの顧客
にターゲットを絞り、顧客の視点を欠いた、会社にとってより高収益の商品
やサービスが氾濫して提供される可能性が出てくる事により注意をする必要
があるでしょう。
このように今後、巨額損失を計上している大手金融機関のプライベート・
バンキング部門等ではサービスの劣化が「強く」懸念されるわけですが、こ
こには、顧客の利益よりも常に株主を利益を優先しなければならない「株式
会社」のプライベート・バンキング部門の宿命もあるのです。
欧米を問わず、今まで日本国内の資産家、富裕層顧客をターゲットにして
営業拡大をしていた超大手金融機関の「プライベート・バンキング」部門で
すが、このような前代未聞の損失を計上している超大手金融機関が、今後提
供をするサービスの中に顧客の利益を度外視した業績至上主義的な営業が行
われないか、一層の注意をして見ていく必要があるでしょう。
今後、サブプライム損失がまだ続く可能性もあり、皆様の中で「おや?」
「何かおかしい」と思われるサービスや商品を万が一提案される事があれば
ご一報ください。皆様にもお知らせしたいと思います。(表はASAHI.COMより)■
今週、欧州の主な金融機関の2008年第一四半期の決算が出揃いましたが、
欧州の金融機関が依然として巨額の損失を計上している点が特に注目されま
す。
その中でも際立っているのがUBS(2兆円)、RBS(1兆2千億円)、HS
BC(6千億円)の3行です。
偶然にもこれらの銀行は日本国内においても「プライベート・バンキング」
サービスを積極的に拡大していた銀行でもあります。しかし、前四半期の損
失と合計すると、その額はUBS(3兆4000億円)、RBS(1兆7200億円)、H
SBC(2兆3900億円)と、いくら大手金融機関といえども半端な金額では無い
ことがお分かりになるかと思います。
超大手金融機関はこれだけの巨額損失を計上しても、すぐさま破綻をする
様なことは無い様です。
しかし、破綻さえしなければこれら巨額損失は、同金融機関のプライベー
ト・バンキング顧客にはなんら影響がないのでしょうか?
もちろん影響はあります。
これほどまで業績が圧迫された場合、金融機関には今後どのようなことが
予想されるでしょうか?
一番考えられるのは業績を早く改善するために、より収益を上げる相当の
圧力が株主から経営陣と従業員にかかることです。
もっと簡単に言い換えると「もっと収益を上げなさい。」と強く要求され
るようになる、ということです。
「もっと収益を上げなさい。」と言われた経営陣や従業員はどのような行
動にでるのでしょうか?それはもっと顧客を集めて、より儲かる商品やサー
ビスを、より多くの顧客に販売して手数料をもっと稼ぐことを意味するので
す。
会社の収益を向上させるために、これらの金融機関に数多くいる顧客層の
中で、最もサービスや商品の自由度が高いプライベート・バンキングの顧客
にターゲットを絞り、顧客の視点を欠いた、会社にとってより高収益の商品
やサービスが氾濫して提供される可能性が出てくる事により注意をする必要
があるでしょう。
このように今後、巨額損失を計上している大手金融機関のプライベート・
バンキング部門等ではサービスの劣化が「強く」懸念されるわけですが、こ
こには、顧客の利益よりも常に株主を利益を優先しなければならない「株式
会社」のプライベート・バンキング部門の宿命もあるのです。
欧米を問わず、今まで日本国内の資産家、富裕層顧客をターゲットにして
営業拡大をしていた超大手金融機関の「プライベート・バンキング」部門で
すが、このような前代未聞の損失を計上している超大手金融機関が、今後提
供をするサービスの中に顧客の利益を度外視した業績至上主義的な営業が行
われないか、一層の注意をして見ていく必要があるでしょう。
今後、サブプライム損失がまだ続く可能性もあり、皆様の中で「おや?」
「何かおかしい」と思われるサービスや商品を万が一提案される事があれば
ご一報ください。皆様にもお知らせしたいと思います。(表はASAHI.COMより)■


