一任勘定知ってますか?既にご存知だとは思いますが一任勘定というサービスは、運用の全てをお任せにできるサービスです。 つまり自分で経済、金融、市場の動向などを把握、予測して商品を選択して、更にはタイミングを見て投資をする、という一連の作業を全てお任せできるサービスの事です。 昔であれば、自ら前述の一連の作業をして運用をすることにより収益を上げられることもあったと思います。でも今は市場の参加者も多くなり、たくさんのヘッジファンドやアルゴリズム・トレードによるマーケットへの参画で、一般の投資家が中々収益を上げることが難しくなっているのが実情では無いでしょうか? もし自らの運用に疲れてきた、または、最近はうまくいかなくなってきた、と感じ始めているならばこの「一任勘定」を検討するタイミングかもしれません。 スイスでは富裕層や資産家に、昔から提供しているサービスでもあります。 スイスのプライベート・バンクでの一任勘定手数料の話です。一任勘定を受けるとするとそれに対して年間で残高に比例した手数料がかかります。これらがプライベート・バンクへの報酬となります。 プライベート・バンクによっては日本でいう、「ファンド・ラップ」のようなサービスもありこの場合には手数料は少し安くなります。 通常一任勘定の手数料には、それぞれの株や債券等の売買手数料は含まれておらず、一任勘定の手数料に加えて口座管理料、保管料、売買手数料が掛かることとなります。また、すべての込々にした「オール・イン・ワン」という手数料体系もあり金額が大きく(5億円相当以上)なれば、こちらの方が割安になります。 ちなみに、これらの手数料はスイスのプライベートバンクでは大体同じ水準でトータルすると年間1~1.7%程度になるのではないでしょうか。ファンド・ラップの場合にはこれよりも少し低くなるでしょう。過去には法外な年間手数料を徴収していたプライベート・バンクもあったので注意が必要です。 最後は過去運用実績の話です。少し前までは、スイスのプライベート・バンクでは一任勘定の運用実績は個別の顧客によって異なるので、公表していないし、公表できない、と言って運用実績を教えてくれないプライベート・バンクもありました。 しかし、さすがに最近はそうも言ってられず過去の運用実績を公表するプライベート・バンクが多くなってきています。 もちろん運用実績は、希望をしている運用のスタイルによって異なってきます。このスタイルは大まかにいうと、「株式型」、「バランス型」、「債券型」運用の三つが基本となり、リスクとリターンの特性で最適な運用をチョイスをします。 これらのポートフォリオ全体の10%程度に、ヘッジファンド、不動産ファンド、その他の代変投資を加えるプライベートバンクもあります。 最近のマーケットは複雑怪奇になっていて、いわゆる「だまし」の様な局面も多くなっていますので、この一任勘定サービスは有益な面があると思います。 是非、参考にしてください。 皆様からのお問合せも歓迎いたします。現在、海外にある資金についての相談は30分間無料で受け付けています。 (注)これらはあくまでも情報提供を目的としており、売買の勧誘を目的にはしておりませんのでご留意ください。 |
スイス銀行一任勘定の話です。
2017.06.20 プライベート・バンキング