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稀少コイン購入は儲かるか?

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『稀少コイン』の話です。

稀少コインまたはアンティーク・コインって聞いたことがあるでしょうか?欧米では本格的な収集家も多くいて、これらの中には100万ドル(1億1千万円)を超す値段が付くものもあり、それなりに市場規模もあります。

最近、日本でも静かにブームにもなっているようですが、購入する際には細心の注意を払う必要があるでしょう。特に日本で購入するようなコインは高値掴みをさせられるリスクが高いからです。

今回は幾つかの留意点について極簡単に説明します。

coins

あの『ネバダ・レポート』知っていますか?

この『ネバダ・レポート』といわれる文章が数年前の一時期もてはやされた事を知っていますか?当時国会でもこのレポートを議員が取り上げたぐらい有名だったのです。そして、この『ネバダ・レポート』こそが日本での稀少コイン、アンティーク・コインの先鞭者です。

その後、しばらくこの『ネバダ・レポート』が話題になることが無かったのですが、先日たまたま訪れたアメリカ西海岸のコインディーラーの口から、このレポートの主催者だったW氏の名前が久しぶり出てきたのです。

このディーラーによると、このW氏から数年前には億単位でアメリカの稀少コインの注文が入り日本に大量稀少コインを輸出していたのだが、突然取引が無くなりその後、音沙汰が一切無くなったとの事でした。

ネットで調べてみると、この主催者のW氏、アメリカの稀少コインを日本の顧客に、とんでもない高値で販売していた事が発覚し、その顧客等からも訴えられていた事実を発見しました。(仕入値の10倍以上の値段で売りつけた様です。)

高額稀少コイン購入は投機かも知れませんね。

まず稀少コインを正確に評価する術が無いことをまず理解しましょう。はっきり言えば、値段は有って無いのです。当たり前ですが高値で売ることは、まず買う人が居なければ売れません。

また、金の価格は今の相場では1オンスで15万円未満程度にしかならないので、この価値を超過する金額は全て「プレミアム」という事になります。つまりこのプレミアム分を払ってでも購入したい、という買い手が現れて初めて意味があります。現れなければ即座に換金できる価値は金の価格でしかないのです。金の価格であればいつでも、いくらでも、どこでも換金はできるでしょう。

金やプラチナは工業製品としての価値や宝飾品としての価値もあるのでそれなりの高値がついていますが、稀少コインのプレミアムにはその価値を担保したり裏付けたりする具体的な実体がありません。確かに小さくて保存も楽なのですが、それは逆にどのコインもたいして変わらない、という意味にもなります。また何処かに飾って見て楽しむようなものでもありません。

もし投機目的以外で購入するのであれば、含有している金の価値に近いコインを買う事をお勧めします。プレミアムは小さい方が無難です。特に国内の業者から高値で購入したような稀少コインが将来直ぐに値上がりするとは考えにくいのです。

つまり、業者が大きく利ザヤを乗っけいるわけですからそう簡単には儲からない、と考えた方が無難でしょう。そもそも「誰が」そして「どこで」高値で購入した稀少コインを買い取ってくれるのでしょうか?業者ですか?個人ですか?それともオークションですか?

ここが一番の懸念点ですが稀少コイン業者はこの事について触れません。これだと業者は儲かっても自分は儲からないかもしれませんね。

特に高価なものは買い手が限られてくるので難しいでしょう。大きなプレミアムで売る事は不確定要素が多く、収集家でもない人には非常にリスクが高い点を理解すべきでしょう。

収集家でない人が資産防衛の観点からの稀少コイン投資するなら、やり方がちゃんとある、という事です。

是非、参考にしてください。

皆様からのお問合せも歓迎いたします。現在、海外にある資金についての相談は30分間無料で受け付けています。

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(注)これらの文章はあくまでも情報提供を目的としており、金融商品の売買やその勧誘を目的にはしておりませんのでご留意ください。

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