「海外オフショア投資の鮫に要注意。その2(解ってないから良く売れる。)」
2019.07.15 投資関連
今回も「海外投資やオフショア・ファンド」を撒き餌に、本邦個人投資家を食い物にする人食い鮫の様な連中についてです。
日本で正式に登録や認可を得ていない「海外投資」や「オフショア・ファンド」を、右も左も分からない個人の投資家に、やたら勧めてる連中の特徴は、英語力や国際金融などのの知識や経験に乏しい、と言う点があげられます。
そういった連中に限って投資やファンドの商品性やリスクをほとんど理解せずに、適当な言葉で勧誘してきます。ただ見せ方だけは上手です。
詐欺もどきの勧誘でも、海外、特にオフショアなら誰にも咎められることはありません。日本では登録や認可を得ていない商品であり、海外から直接アプローチして、日本での所在がわからなければ取り締まりそのものが難儀ですから。だから多少の間違いや嘘など全く気にする必要はないのです。どんなインチキなうたい文句でも、とにかく今売ってしまえば手数料を稼げるのです。
ある意味でとんでもないことをやっているのです。
こういった業者は、将来トラブった時の事も考えて拠点を海外に置くようです。
最悪、投資させたファンドなどが焦げ付いたり破綻した場合は、火の粉が自身に及ばぬようヒッソリと会社を畳んで、そのまま海外でほとぼりが冷めるまで静かに潜伏でもするのでしょう。
そして、数年後には何食わぬ顔で日本に戻る、そんな感じなのでしょうか?だから今売れるだけ売って必死に手数料を稼ぐ必要があるのでしょう。
リスクも、規則も、法律も、商品も何も解かってないから、躊躇せずに自信をもって何も知らない個人の投資家に販売できる。
そう、「解かっていないから売れる。」っていう事です。
海外投資やオフショア・ファンドの世界は、そんな恐ろしい連中が自由に闊歩できる世界でもあるのです。
「海外オフショア投資詐欺(スカムScam):5つのサイン」
さて、改めてここにカナダのサイト「投資詐欺のあるある」から「海外ファンド詐欺の5つのサイン」という記事を引用しましょう。
1. 認可や許可を得ていない無認可・無許可営業者
(過去に関連当局から免許などを取り消されたり、訴訟を抱えているケースも多い。昨今、この手の業者は、世界中で信用のある大手運用会社などからは基本一切相手にされてない。)
2. 内部情報や耳より情報
(ウチだけの耳よりの話です!)
3. 今すぐ買わせようとプレッシャー
(〇月〇日で終了です!今すぐ買いましょう!)
4. ローリスク/ハイリターン
(元本保証で年間20%以上の海外ファンドです!)
5. 弊社の顧客や友人、取引先、はたまた有名人が投資しました!
(みんなが投資しているので大丈夫です。_REPLACE1_さんも今すぐどうぞ!)
心当たりのある人や業者がすぐに思いつきますよね?
「普通の人が見極めるのはほぼ不可能。」
もちろん、こう言った危ない海外投資やファンドの見極め方はあります。
例えば分かり易いのが、世界の大手金融グループが関わっているか?というものがあります。
しかし、これもそれなりの英語力、国際金融知識、実務経験等が無いと簡単には見極められないでしょう。200ページもある英文の書類オファリング・メモランダムを読みこなせるだけの能力と経験も必要です。
最近の事例では、「大手の米系投資銀行が発行し元本保証している高収益商品です!」というのがありました。1か月ほどかけて色々精査しても、元本保証の証拠が得られない。だからSCAM(詐欺)であっても全く驚きません。
そして、こういうリスクの高い危険で、いい加減な商品を売りつける連中は適当な日本語で説明して投資家を煙に巻くのが常道です。
もちろん、そんな事に手を染めれば、日本のまともな会社では2度と働くことはできないでしょう。もっとも、一回も働いた事がない連中も多い様ですが。◇
(注)これらの文章はあくまでも情報提供を目的としており、金融商品の売買やその勧誘を目的にはしておりませんのでご留意ください。