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「3本の著名ヘッジファンドへ分散投資。」

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「3本の著名ヘッジファンドへ分散投資。」

スティーブ・コーエン

さて今回は、ルネッサン・ステクノロジー、ポイント72、LMRという、世界でも有数の著名ヘッジファンドの紹介です。

既にお知らせしている通り、これらの著名ヘッジファンドは5億円、10億円以上の単位でしか投資を受け付けないファンドです。正に、ビリオネアが投資をするようなヘッジファンドで、通常は20万ドル程度では投資ができるものではありません。

ビリオネアではない富裕層や資産家がそういったヘッジファンドへの投資する場合、それぞれをリパッケージして小口化されたものや、まとめて投資をするファンド・オブ・ファンドを通して行う事になります。

ちなみに、ある証券会社で募集中のファンドは、ルネッサンスに50%、ポイント72に20%、LMRに30%へ資産配分を行うファンド・オブ・ファンドの形式です。最低投資金額は20万ドル以上、解約は年4回となっているこのファンドの過去の実績は以下の通りとなります。

年間騰落率
2019
10.86%
2018
3.52
2017
11.28
2016
11.78
2015
13.56
2014
8.95
2013
13.48
2012
7.72
2011
27.75
2010
19.10
年率換算
12.97%
ボラティリティ
5.76%

収益、ボラティリティ共に優れた成績を残しています。

「POINT72と創業者であるスティーブ・コーエンとは?」

プライベートバンク

ルネッサンス・テクノロジーに関しては以前にも紹介をしていますので、今回はポイント72と、その創業者であるスティーブ・コーエンについてです。

ポイント72をスタートする前にはSACと呼ばれるファンドを1992年から運用をしていて、それなりに実績もある世界的にも著名なヘッジ・ファンドのマネージャーといえるでしょう。このポイント72を運用しているスティーブ・コーエンは、ヘッジ・ファンド業界では有名なファンド・マネージャーで、彼自身の資産は日本円換算で1兆円を超すといわれています。

Point72の前進でもあるSACは、インサイダー取引で米証券監視委員会に訴追され、2013年には1800億円の罰金を課されていますが、スティーブ・コーエン個人は刑事罰を逃れその後、SACはPoint72と名前を改めて現在に至っています。

20年前とは異なり寡占化、機関化が進み成熟期を迎えているヘッジファンド業界で、このスティーブ・コーエンを語らずに、ヘッジファンド業界を語る事は出来ないほどの存在と言っても良いでしょう。

「このファンドの気になる点。」

プライベートバンク

このファンド・オブ・ファンドで気になるのは主に2点です。

1)解約が年4回しかできない点、

2)LMRがリーマンショック後に運用を開始しており運用期間が短いという点

です。

特に「解約年4回だけ」というのは、市場が急変する現在の環境では少しキツイ様に思います。

これらに加え、スティーブ・コーエン及び彼の運用会社がインサイダー取引の疑いをかけられ、実際にファンドには行政罰等を課せられている点もリスクにはなるでしょう。◇

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(注)これらの文章はあくまでも情報提供を目的としており、金融商品の売買やその勧誘を目的にはしておりませんのでご留意ください。

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