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「コロナ・ショックで『質への逃避』が始まるリスク」

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コロナ・ショックはゲームチェンジャー」

天気は温かくなり、春めいた気持ちの良い日々も増えてきましたがいかがお過ごしでしょうか?

Sakura

今回も新型肺炎(コロナ・ショック)についてです。

最初にお断りですが投資に100%はありません。逆に動いた時のリスクは自身で管理ください。このメールの内容は1つの意見でしかなく、煽ろうとか不安にさせようとかの意図はありませんので、誤解なき様お願いします。

さて日本を含めて世界規模で新型肺炎の感染脅威が拡大し、その懸念から世界がパニック状態に陥りつつあることは周知と思います。

症例が圧倒的に多いインフルエンザと異なり、コロナ・ウイルスは症例が少なく無く未知の部分も多いので、不安を更に拡大させています。

Corona

冬である北半球、それも比較的先進国を中心に広まっていますが、今後は冬に向かう南半球や南北発展途上国など全世界に拡大していくと思われます。

このコロナショックは今まで世界を大きく変えてしまう可能性に気付くでしょうか。例えば「世界の工場」としての中国への依存度の高さ、安い労働力に頼った世界経済の仕組み、繋がる事のリスクの連鎖、単一性や同一化のリスク、その他、様々な側面に影響が及ぶという可能性です。

「ゲーム・チェンジャー」は本来TECH業界での「画期的革新的な技術やノウハウ」の事を指しますが、ここでは「世界の今までのルールや常識、価値観、方向性を大きく変える出来事」という意味で使っています。ポジティブとネガティブがごちゃ混ぜで少し変かもしれません。

「コロナ・ショックで『質への逃避』、そして何が起こる?」

Emerging

コロナ・ショックの影響をもろに受けてているのが株式、債券、為替などの金融市場です。

既に世界市場で株式を中心にリスク商品の価格が急激に下落をしていますが、これが続くと様々な問題が生じます。特には銀行です。保有している株価の下落により銀行の資本が圧迫されます。同時に融資先の担保資産目減りに備えて「追加資本の差し入れ要求」や「貸しはがし」が起こります。これが信用収縮です。低金利で融資を受けていた投資家や企業に大きなダメージです更に現金を確保するために保有しているファンド等の投資商品の解約に我先へと殺到します。信用力や流動性の低い投資する商品は対応できず、解約停止どころか最悪破綻します。

「質への逃避」の始まりです。

flight

*「質への逃避」とは、

『経済に大きな影響が及ぶ事案が発生し、先行きへの不安が高まった際に、運用資産を相対的にリスクが低く、流動性の高い資産に移す動きが強まること。 株式を売って国債や金を買う、新興国の通貨からドルや円にシフトするといった現象です。「フライ・トゥ・クオリティ」とも言います。』出所:大和証券HPより

一旦「質への逃避」が始まると、流動性、信用の高いところに資金が急激に移動します。結果、流動性や信用の低いところは破綻、または似た状態になります。オフショアや東欧などにある新興生命保険会社やファンド、投資商品は瞬く間に窮地に陥ります。既に米国債へのシフトは始まっていますが、幸い信用収縮は起きてません。ただ現状が続くとその可能性が高くなります。新興国通貨債券も、過去大量に販売されてますがその無事を祈りたいところです。

「コロナ・ショックで誰が丸裸で泳いでいるか分かる。

ここまで読めば「質への逃避」のリスクが理解できたと思います。マイルドな表現ですが、「苦境」とは「破綻」に近いものです。このリスクを説明せずに無節操に販売した業者、アドバイザー等も苦境となるかもしれません。

Swim

現状リスクが高まっています。「高いレバレッジ」「低い流動性(換金性)」「低い信用力」に注意です。

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