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オフショア金融センタ−を活用した個人資産運用・防衛法 D
オフショア金融センタ−を活用した個人資産運用・防衛法 D ファイナンシャル・プランナ−落 義門
第3回と第4回では、資産運用において危険地帯といえる日本から安全地帯のオフショアへ資産の一部を移して 国際分散資産運用を遂行する考え方とその背景について説明しました。 今回は世界に分布する主なオフショア金融センタ−と運用金額によるオフショアバンクについて説明致します。
★オフショア金融センタ−の分布★ まず、世界を6つの地域に大別した、オフショア金融センターのリストをご覧下さい。
<ヨ−ロッパ・地中海> ハンガリ−、オ−ストリア、リヒテンシュタイン スイス、伊領カンピョオ−ネ、モナコ、オランダ ルクセンブルグ、ダブリン、マン島、ジャ−ジ−島 ガンジ−島、サ−ク島、アンドラ、ジブラルタル マルタ、キプロス、マデイラ
<アジア・南太平洋> 香港、シンガポール、ラブアン島、パラオ諸島 トラック諸島、マ−シャル諸島、ナウル バヌアツ、西サモア、クック諸島 <インド洋・中近東・アフリカ沖> スリランカ、バ−レ−ン、アブダビ、ドバイ セイシェル諸島、モ−リシャス、リベリア
<中南米> ベリ−ズ、パナマ、ウルグアイ
<大西洋・カリブ海域> バミュ−ダ島、バハマ諸島 ケイマン諸島、 英領バ−ジン諸島 英領アングイラ、ネヴィス アンティグア、バ−ブ−ダ 英領モントセラ−ト、バルバドス グレナダ、蘭領アンティ−ル諸島 蘭領アルバ諸島
<北米> デラウエア−、 ユタ ワイオミング、ネバダ
現在、オフショア金融センタ−は全世界に60以上存在します。多くのオフショア金融センタ−は、資源が乏しく、さしたる産業も無い少人口の小国や島国に存在しています。又、かつての英国植民地や 現在、英国自治領である所に多く存在します。これらは、地域経済の安定化と現地雇用推進を計る為に、世界中の金融機関や企業法人を対象に様々な現地進出優遇策を施して企業誘致を行っています。
更に、資金運用に関する規制緩和や税の優遇によって世界中からお金を集め、金融を地域の経済の柱として育成し、互いに競争しています。例えば、ジャ−ジ−島は、人口約9万人の風光明媚な島で多くの観光客が訪れるところですが 同島の収入の50%以上は金融業が占め オフショア金融産業がすっかり定着しています。現在、ジャ−ジ−島で営業している銀行は約80行、預金残高は一千億ポンド(約17兆5千億円)にのぼります。島民1人当たり約1億9千5百万円相当の預金を預かっている計算になります。
多くのオフショア金融センタ−はその名が示す様に沖合いにつくられていますが、ルクセンブルグ、オ−ストリア、スイス等は、内陸にありながら オフショア金融センタ−と呼ばれます。 数あるオフショア金融センタ−の中には、歴史が浅く社会的に未成熟なところも有ります。
国際分散資産運用には最も信頼性が高い一流のオフショア金融センタ−、つまり安全地帯中の安全地帯を選ぶことがキ−になります。真に安心して利用できる条件は、オフショア金融センタ−の3つの特徴である税制面、規制面、秘密保持に加えて、政治・社会の安定性と通信・交通・法制度・金融システムなど社会整備の高い所と言えます。これらの条件を満たしている為、利用率の高い国・地域はダブリン、マン島、ジャ−ジ−島、ガンジ−島、ルクセンブルグ、スイス、ケイマン、バミュ−ダなどが上げられます。
★運用金額によるオフショアバンク★ 国際分散資産運用の最初のステップは、まずオフショアバンクに口座を開設することから始まります。オフショアバンク口座は、オフショア金融センタ−の様々な金融商品活用の受け皿となり、個人資産管理の中心的役割を果たします。オフショアバンクは誰でも利用できますが、オフショアマネジメントの遂行の際、個人投資家の運用資産額によって利用できる金融機関のサービスが異なります。 運用資産額によってプライベ−ト・バンキング(Private Banking)又はパ−ソナル・バンキング(Personal Banking)を選択することになります。
【プライベ−ト・バンキング】 取引対象は最低30万米ドル(3千万円)から 100万米ドル(1億円)の資産運用が可能な大資産家・高額所得者です。通常100万米ドル(1億円)が一般的です。アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、カナダ等に多くのプライベ−トバンク業務を行う銀行はありますが、スイスのプライベ−トバンクが余りにも有名です。スイスは歴史的背景、政治の中立性、安定性、秘密保持、税制面から総合的に高い評価を得ているオフショア金融センタ−です。
Relationship Manager と呼ばれる顧客担当者が それぞれの顧客のニ−ズやゴ−ルに沿ったオ−ダ−メイドのプランを作ってくれるのが特徴です。個人の資産運用・保全に必要な銀行・資産運用・信託サ−ビスを提供できる体制が整っていて、包括的なサ−ビスが期待できます。顧客のAsset Protection(資産保護)を第一に考えているので、幾世代にも受け継がれている顧客が多く、顧客開拓は既存客などの紹介によって行われています。従って、ハ−ドルが高く簡単には顧客にはなれません。銀行に選ばれた人のみ取引が行える仕組みになっています。
【パ−ソナル・バンキング】 パ−ソナル・バンキングはプライベ−トバンクを利用できるほどではない資産保持者が対象で最低投資金額も1万米ドル(百万円)から始められます。利用できる商品も数多く、気軽に利用できます。ただし、数あるレディメイドの金融商品を 自分自身で選択し組み合わせていかねばなりません。最近は、パ−ソナル・バンキングとプライベ−ト・バンキングのあいだの中間層を対象にしたプルミエ・バンキング(Premier Banking)と称し顧客担当Relationship Manager がつく業務を始める金融機関が現れています。
次回はオフショアバンクのパ−ソナル・バンキング・サ−ビスについてお話致します。
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