TOP > ブリテンボード > その他のご案内 > 残暑お見舞い申し上げます 【お盆について知ろう】

ブリテンボード

残暑お見舞い申し上げます 【お盆について知ろう】

一覧へ戻る

============================================================

皆様

 残暑お見舞い申し上げます

 まだまだ、残暑厳しき折どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げま
す。

 今回は号外として「お盆」についてです。

──────────────────────────────────

≡ COLUMN『お盆とは何か?(What is "OBON" anyway?) 』

【誰でも知っている身近な行事なのですが、あまり知られていていないその
意味等についてすこしだけ知る。】

──────────────────────────────────
============================================================

 今年も「お盆」休みがやって参りました。しかし、その意味や成り立ちな
どを正確に理解している方々は少ないのではないでしょうか。せっかくの歴
史と伝統のある行事を毎年過ごしているのですから「やることのない暇な」
時間を、できるだけ意義のあるものにするためにお盆について改めて考えて
みました。

★★★お盆と和暦(旧暦)★★★

 お盆(おぼん)は、太陰太陽暦をベースとした旧暦の7月15日を中心に日本
で行なわれる祖先の霊を祀る一連の行事です。日本においては西暦600年頃か
ら行われている行事のようです。

 旧暦というのは現在使われている太陽暦とは異なり、月と太陽の両方の運
行を考慮した非常に高度で科学的な暦です。この旧暦でみると2009年のお盆は
新暦では「9月3日」と言うことになります。

★★★新暦採用後のお盆★★★

 伝統的には、旧暦7月15日に祝われた。日本では明治6年(1873年)1月1日に
太陽(新)暦が採用されたため、以下のいずれかにお盆を行うことが多かったの
です。

1. 旧暦7月15日(沖縄)

2. 新暦7月15日(東京)

3. 新暦8月15日(全国)

4. その他(8月1日など)

 一般的に東京などでは新暦の7月15日に行われ、これを「早盆」とも呼んで
言ます。最近では全国的に8月15日を「お盆」と見なす傾向が強くなってきて
いる様です。しかし沖縄県では現在も旧暦の7月15日に行っているようです。

これらの理由についての説明としては、伝統を変えなかった旧暦の沖縄、中
央政府に地理的に近く、従順に新暦のお盆を採用した東京、旧暦にできるだけ
近づけた「折衷案」である「一ヶ月遅れの新暦お盆」と言うことのようです。

★★★お盆の起源★★★

 そして「お盆」とは一般に仏教の行事と認識されていますが、古神道におけ
る先祖崇拝の儀式や神事と仏教行事の「盂蘭盆」(うらぼん)が習合して現在
の形となったとと考えられています。

★★★お盆に行われる儀式の種類と意味★★★

 お盆に関連する儀式には以下のものがあります。

『釜蓋朔日』(かまぶたついたち)

7月1日を釜蓋朔日といい、地獄の釜の蓋が開く日であり一般的に10日からお盆
となります。この日を境に墓参などして、ご先祖様等をお迎えし始めます。

地域によっては山や川より里へ通じる道の草刈りをしますが、これは故人が山
や川に居るという文化に則り、その彼岸からお還りになる故人が通りやすいよ
うに行います。。

『七夕、棚幡』

7日7日は七夕ですが、そもそも七夕は棚幡とも書き、故人をお迎えするための
精霊棚とその棚に安置する幡を拵える日であり、その行為を7日の夕方より勤め
たために棚幡がいつしか七夕に転じたともいわれています。

7日の夕刻から精霊棚や笹幡などをご安置します。ちなみにこちらは旧暦で考え
ると2009年は8月26日になります。

『迎え火』

13日夕刻の野火を迎え火(むかえび)と呼びます。以後、精霊棚の故人へ色々
なお供え物をします。 地域によっては、「留守参り」をするところもあります。

留守参りとは、故人がいない墓に行って掃除などをすることをいいます。

『送り火』

16日の野火を送り火(おくりび)と呼ぶ。京都の五山送り火が有名ですが15日
に送り火を行うところも多いです。(奈良高円山大文字など)

また、川へ送る風習もあり灯籠流しが行われます。山や川へ送る点は、釜蓋朔
日で記したとおり故人が居るとされるのが文化的に山や川でありそのようにな
っています。

『盆踊り』

15日の盆の翌日、16日の晩に、寺社の境内に老若男女が集まって踊るのを盆踊
りといいます。これは地獄での受苦を免れた亡者たちが、喜んで踊る状態を模
したといわれます。

夏祭りのクライマックスである。旧暦7月15日は十五夜、翌16日は十六夜(いざ
よい)すなわち、どちらかの日に月は望(望月=満月)になる。したがって、
晴れていれば16日の晩は月明かりで明るく、夜どおし踊ることができたのです。

近年では、場所は「寺社の境内」とは限らなくなっています。

★★★あとがき★★★

筆者自身も盆の由来や意味を正確に知っていたわけでは無かったので、色々と
調べていくとおもしろい事実や意味が分かってきました。

これらの日本の伝統的な行事が実は大地や天空の動き等旧暦を基礎にして行わ
れていた事や、明治以降、新暦が採用されたため暦が大地や天空の動き等から
切り離された物になっている事はやはり少なからず発見でした。

今年は夏が遅いと言われていますが、旧暦ではそれほど遅くないのかもしれま
せん。

新暦の8月15日は便宜上全国的に「お盆」となっているわけですが、「旧暦」の
お盆(7月15日)にあたる9月3日にも歴史のある神社やお寺などに出向き、何百
年もとい何千年もの古代に遡り思いを巡らせ、自分の祖先や先祖との繋がりを
改めて確認し、そして感謝する。

そんな風に、お盆を過ごすも良いのではないかと改めて感じた次第です。

何しろ「日本」人というのは色々と謎深い民族でもあるのですから。☆

(一部"Wikipedia"を参考/引用)

===============================================================

一覧へ戻る

コンサルティング・依頼、申し込み
私たちの考え方
お問い合わせ

このページのトップへ