2011年3月11日起きた大震災と一般的な社会の混乱を受けて、多くの国民が「海外への資産分散や金融機関分散」が急務であると認識し始めている中で海外の「プライベートバンク」が俄然注目を浴びています。
まず、プライベートバンクやプライベートバンカーについての一般的な機能や概要については右の図をクリックしてご覧ください。
しかし、これだけではプライベートバンクやプライベートバンカーの全てを語れません。
なぜならプライベートバンクやプライベートバンカーの神髄である「キモ」ともいえる部分の実体は、本やウエブサイトで公開するものではないからです。
昨今、様々な書籍等が出版されていますが、それらがほぼ100%が提灯本または宣伝本で信頼がおけるものではありません。
その理由の一つを上げるとすればプライベートバンクやプライベートバンキングの情報は一般公開しない多くノウハウが多く含まれているからなのです。
既にプライベートバンクを本格的に利用している顧客であれば、インターネットや書籍で一般公開されている情報は、玉葱にたとえるならば茶色い皮にも値しない事を即座に見抜くでしょう。
プライベートバンクとは、一般的にはプライベートバンキング・サービスを専門で提供する金融機関のことです。そしてプライベートバンキングとは、ある一定規模の資産を持つ個人投資家に特化した金融サービスのことを指します。
もっとも、このプライベートバンクという言葉の起源はもともとは「個人が所有する銀行 」という意味から由来しています。
そして、その形態を現在に至るまでそのまま残しているものが 「スイスのプライベートバンカーズ」 です。 真のスイス銀行と言っても良いでしょう。
日本国内ではプライベートバンクとして独立資本で専業にしている金融機関は存在していません。 海外、特に欧州においては幾つかの国々で専業の金融機関が過去には存在していましたがその数は減少する傾向にあります。
現在は殆どが大手の金融機関のプライベートバンキング部門または大手金融機関の資本が入った専業銀行という色分けになっており、ますます専業プライベートバンクは貴重な存在となってきています。
たとえ本場のスイス銀行であっても、ある特定のプライベートバンクが「全ての顧客にとってベスト」ということは絶対にありえません。したがって様々な側面から多面的に最適なプライベートバンクを検討をする必要があります。
歴史があるプライベートバンクは露骨な宣伝を控える
元来プライベートバンクは既存顧客を守る点から、一般の人々に知られる事を避けるため一般メディアを利用した広告を極力控える傾向があります。これには目立ちすぎることから起こりうる様々なトラブルを避けるためのプライベートバンクの長年の積雪のように蓄積された知恵です。
欧州などの伝統のあるプライベートバンクは数百年にわたり、自然体、つまりは「口コミ」で顧客を獲得している事と、既に会社を存続させるだけの預かり資産を持っている事から、新聞やその他の既存メディアを利用してまで積極的に顧客獲得をして、急速に拡大をする必要性はないのです。
国内でプライベートバンクといえば、過去にはある米系金融機関は非常に積極的に日本国内でサービスを展開し、顧客の数を短期間に増やしていました。しかし、ある日突然にそのサービスを全て中止し、顧客に資産を返却しなければならない状況になってしまいました。その金融機関は数千の個人顧客とそのデータを保有しておりそれがサービス中止とともに外部に漏洩した事実があるかどうかは、当時利用をしていた顧客は知る由もありませんが、プライバシーの観点からは資産家及び富裕層がこのような事態にさらされる事はプライベートバンクとしては絶対に避けなければなりません。
またスイス系の大手商業銀行が、アメリカ人に対して脱税幇助などを含む違法な業務を繰り返し行なっていた事などが明るみになり米国からの圧力によって、それらの顧客の資産が正に「宙に浮いてしまう」状態にさらされた事も記憶に新しい事と思われます。 日本国内でもこの銀行はかなり積極的な業務展開を図っており、この大手商業銀行がかなり積極的にアプローチをしていました。
しかし米国での失態のおかげで多くの人員が削減され、解雇された担当者は様々なところに再就職をして、改めて顧客に新しい転職先のプライベートバンク名を名刺に刷り込みアプローチをしているようです。
資産家、富裕層がプライベートバンキング・サービスを検討する場合に、まず念頭におかなければならないのは、まずは「安全性そして、継続性、永続性」です。そしてプライベートバンクやプライベートバンキングでは金融機関の都合で顧客が右往左往する事は本来はあってはならないのです。
本場スイス・プライベートバンクとプライベートバンキングの特徴(1934年連邦銀行法第47条B項)
プライベートバンクやプライベートバンキング・サービスにはそれなりのノウハウがあります。本来は一朝一夕に提供できるものではありません。プライベートバンクやプライベートバンキング・サービスを自称する事は至って簡単で単純です。しかし、単に資産家を顧客にしていればよいのではありません。そのサービスはいたって広範囲にわたり、かつ長年蓄積されたノウハウが存在しています。
例えばスイスは過去2回に及ぶ世界大戦の戦禍をまぬがれた永世中立国であり、その独立性はEC(欧州共同体)やユーロ(欧州統合通貨)へ不参加を表明する等、あらゆる政治的な干渉をかたくなに拒んでいる事からも、よくお分かりになると思います。歴史的、地理的、民族的な意味合いにおいてプライベートバンクとしての条件を満たしており、プライベートバンキング=その国と云っても決して過言ではありません。その最大の特徴はその「守秘性」、つまるところ資産の「保全性」にあります。
その根拠として1934年連邦銀行法大47条B項において、「銀行職員が職務上知り得た情報に関して、守秘義務に違反した場合には刑事罰の対象となり、罰金刑もしくは最高6ヶ月の禁固刑もしくはその双方の刑事罰に処せられる」と規定されています。その国のプライベートバンクはこの法律の規定を基に世界の顧客から絶対の信頼と安心感を勝ち得ているのです。
世界的に様々な規制が厳しくなる状況でスイスにおける「絶対的な守秘性」の存続について、やや陰りは見えるものの「相対的な守秘性」特に他の地域の金融機関、例えば国内金融機関との守秘性についての比較についてはあえてここで明言する必要はないでしょう。
プライベートバンクの利用をされている方とそのメリット
あまり知られていない事実ですが、スイスでの源泉課税は一切ありません。
- 生活や仕事の拠点を日本と海外の両方にお持ちの方。(ミュージシャン、プロ・スポーツ選手、芸能人、作家、プロフェッショナル(医者、弁護士)等)
- 海外に事業拠点をお持ちになる事業主や企業オーナー
- 将来、規模の大きい資産や事業継承が発生しそうな方
- ご家族が海外に居住をしている方やご子息の海外留学を考えられている方
- 将来的に海外で生活をする事を考えている方
以上の方々がスイス銀行やプライベートバンクに口座を持つべき理由は以下の通りです。
- 保全・守秘性の高さ
- 柔軟なサービス提供と豊富なノウハウ
- 高い格付け
- 事業及び資産承継への利用
- 源泉徴収がない
等が挙げられます。
顧客の安全とプライバシーのため、目立ち過ぎてはいけないプライベートバンク
資産家や富裕層であれば公衆においては地味である方が良いことが、改めて認識されてきていると言えるでしょう。プライベートバンクも同様です。そのような意味で、 インターネットや書籍で、守秘性等を重んじられるスイス等のプライベートバンクについて過大に露出されることは、既存顧客や利用を検討している方々にとって、多くのトラブルを将来起こす原因となります。
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