「スイス大手銀行であるUBSの米国での不祥事とオフショア金融への影響 -4」
2009.05.25 プライベート・バンキング
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≡ COLUMN「スイス大手銀行であるUBSの米国での不祥事と
オフショア金融への影響」-4
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前回のメルマガから引き続き、まとめについての解説をしていきたいと思
います。
◆金融危機、UBSの不祥事、オフショア地域への締め付け◆
③これらの結果、オフショア地域での不透明性が金融危機を加速させたなど
と、直接は関連性があるとは思えない事までもその責任を各オフショア地域当
局に押し付ける口実を与えてしまい、スイスを含めたオフショア地域への情報
開示の圧力を加速させる状況となっています。世界の金融機関が今回の金融危
機でダメージを受けており、オフショア地域の金融機関も例外ではありません。
体力的にも弱っている状況でこれらの圧力に抵抗するには限界もあったので
しょう。
特に「先進国クラブ」であるOECDはこれらを口実にこの時期にオフショ
ア地域への圧力を更に強めており、情報開示に応じない場合には「ブラックリ
スト」入りをちらつかせていました。この「ブラックリスト」に乗ることは米
国、ドイツなどの経済大国から経済制裁を課せられることになるため、決して
侮ることは出来ない圧力です。
この結果、既にスイスを含めた主要なオフショア地域(オーストリア、ベル
ギー、ルクセンブルグ、香港、シンガポール、チャネル島、ケイマン島、アン
ドラ、リヒテンシュタイン、モナコ等)の政府は、ブラックリスト入りを避け
るためにOECDに対して情報開示に応じる方向で基本的には合意をしていま
す。
しかし言うまでも無く、スイス、シンガポール、ケイマン諸島などではオフ
ショア金融を主要産業と位置づけており、最低限の「守秘性」や「独立性」ま
でも失うことは彼らにとっては死活問題です。実際に運用面からどのような手
続きが取られ、どれだけの影響が生じるかは今後注意深く見守る必要性がある
でしょう。
今回のUBSの事件について最も重要な点はスイス、そして多くのオフショ
ア地域への情報開示圧力を中長期的に一層高める一つのきっかけとなった事件
という観点から理解しなければならないのです。そして、このことが今回の金
融危機の時期と重なったということは決して偶然の出来事ではない事も頭に入
れておくべき点でしょう。(終わり)◆
(これは2009年5月23日に登録会員に配信されたものです)
≡ COLUMN「スイス大手銀行であるUBSの米国での不祥事と
オフショア金融への影響」-4
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前回のメルマガから引き続き、まとめについての解説をしていきたいと思
います。
◆金融危機、UBSの不祥事、オフショア地域への締め付け◆
③これらの結果、オフショア地域での不透明性が金融危機を加速させたなど
と、直接は関連性があるとは思えない事までもその責任を各オフショア地域当
局に押し付ける口実を与えてしまい、スイスを含めたオフショア地域への情報
開示の圧力を加速させる状況となっています。世界の金融機関が今回の金融危
機でダメージを受けており、オフショア地域の金融機関も例外ではありません。
体力的にも弱っている状況でこれらの圧力に抵抗するには限界もあったので
しょう。
特に「先進国クラブ」であるOECDはこれらを口実にこの時期にオフショ
ア地域への圧力を更に強めており、情報開示に応じない場合には「ブラックリ
スト」入りをちらつかせていました。この「ブラックリスト」に乗ることは米
国、ドイツなどの経済大国から経済制裁を課せられることになるため、決して
侮ることは出来ない圧力です。
この結果、既にスイスを含めた主要なオフショア地域(オーストリア、ベル
ギー、ルクセンブルグ、香港、シンガポール、チャネル島、ケイマン島、アン
ドラ、リヒテンシュタイン、モナコ等)の政府は、ブラックリスト入りを避け
るためにOECDに対して情報開示に応じる方向で基本的には合意をしていま
す。
しかし言うまでも無く、スイス、シンガポール、ケイマン諸島などではオフ
ショア金融を主要産業と位置づけており、最低限の「守秘性」や「独立性」ま
でも失うことは彼らにとっては死活問題です。実際に運用面からどのような手
続きが取られ、どれだけの影響が生じるかは今後注意深く見守る必要性がある
でしょう。
今回のUBSの事件について最も重要な点はスイス、そして多くのオフショ
ア地域への情報開示圧力を中長期的に一層高める一つのきっかけとなった事件
という観点から理解しなければならないのです。そして、このことが今回の金
融危機の時期と重なったということは決して偶然の出来事ではない事も頭に入
れておくべき点でしょう。(終わり)◆
(これは2009年5月23日に登録会員に配信されたものです)


